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メディカル業界 アンケート集計結果 メディカル業界 アンケート集計結果

第10回仕事のやりがいに対する意識調査

アンケート実施期間:2020年5月20日~5月31日(12日間)
対象:日経メディカル Onlineの登録会員
有効回答数:332人

 2020年5月、日経メディカル Online登録会員(※)に「仕事のやりがいに対する意識調査」を実施。40~50代を中心に、20代から70代以上まで332人から回答を得ました。
 今回は、「仕事のやりがい」に関して、業界人の意識と実態を7つのテーマで調査しています。

 近年の急激な働き方改革の進展に加え、コロナ禍に対応したテレワークやリモートワークの導入などにより、これまでの働き方が大きく見直されています。また、雇用者側は以前に増して社員一人ひとりのワークライフバランスに配慮する傾向が強まっており、被雇用者側もまた、自分に適したワークライフバランスのあり方を追求するようになっています。

 このような状況下、メディカル業界従事者は仕事のやりがいをどのようにとらえているのでしょうか。仕事のやりがいとのその根拠、やりがいを持てない理由、対処などについて、ワークライフバランスの意識・満足度も絡めながらアンケート結果を分析していきます。

※製薬企業、医療機器メーカー、CRO、SMO、CSO、医薬品卸、病院・診療所・介護施設・薬局、その他メディカル関連企業に勤務される方

仕事のやりがいに対する意識調査
7つのテーマ

  1. 1やりがいはありますか? 必要性とその理由
  2. 2どんな時にやりがいを感じる?
  3. 3やりがいを持てない! 原因と対処
  4. 4やりがいを持つための取り組み
  5. 5ワークライフバランス、満足していますか?
  6. 6仕事のやりがいとワークライフバランスの関係性
  7. 7やりがい優先の入職、その結果は?

1やりがいはありますか? 必要性とその理由

 現在の仕事にやりがいを感じることがあるかという質問に対し、「頻繁にある」(22.6%)、「時々ある」(57.5%)というポジティブな回答が8割に達しました。

 この回答を年代別に見てみると、年代が上がるにつれて現在の仕事にやりがいを感じることが「頻繁にある」の割合が増えていくこと分かります。

グラフ1

グラフ2

 続いてやりがいは必要かについて聞いたところ、「必要(67.2%)」「どちらかといえば必要(27.4%)」と9割以上の方が必要だと回答しています。

グラフ3

 その理由についてのフリーアンサーをまとめました。

仕事にやりがいが必要な理由 TOP5
  • 1位
  • モチベーション維持・アップのため(モチベーションがなければ仕事が継続できない)
  • 2位
  • 給与以外に自分の存在意義が必要だから
  • 3位
  • 仕事/人生・生活への満足度アップに必要だから
  • 4位
  • 社会貢献につながっている実感が必要だから
  • 5位
  • スキルアップや自己研鑽を促すから

 具体的なコメントは下記の通りです。

  • ・やりがい=達成感と思っています。仕事とは言え、結果の出ないものを続けることは難しいので/CRO・SMO(臨床開発関連)
  • ・マニュアル通りでなく、プラスアルファ的な部分はそういった熱がないと難しい/医療機関(病院・診療所・調剤薬局など)
  • ・仕事には、金銭的報酬だけではなく、満足感が必要だから/製薬企業
  • ・精神面での満足は給料だけでは満たされないと思うから/大学・研究施設
  • ・MBA保有者ですが「なぜ病院に?企業のほうが稼げるのでは?」とよく同級生に言われます。医療はある程度やりがいがないと選べないし、続かないと思います/医療機関(病院・診療所・調剤薬局など)
  • ・ワークの充実がライフの満足につながるから/医療機器
  • ・目的がなければ人は生きてはいけない。/コンサルティング・リサーチ
  • ・開発業務は困難な課題の連続。それを乗り切る大きな原動力の1つがやりがい/医療機器
  • ・人の役に立つことが仕事と考えている。 自己成長と信用・信頼が金銭以外の報酬である/製薬企業

2どんな時にやりがいを感じる?

 どのような時に仕事でやりがいを感じるかについて、複数回答で答えてもらいました。回答で目立ったのは「お礼や感謝の言葉をもらうとき」(61.3%)、「興味ある仕事をしているとき」(50.6%)、「目標を達成したとき」(49.4%)、「仕事で社会に貢献する実感を達成したとき」(47.2%)、「1つの仕事をやり遂げたとき」(46.9%)など。設定されたゴールに到達し、他者からの評価を得られた際に、やりがいを実感することが多いようです。

グラフ4

 では、やりがいを感じた具体的なエピソードを見てみましょう。

感謝

  • ・災害に見舞われた際にいち早く病院が対応することができ、感謝の声が多く寄せられました。医療機関で働いていて、有事の訓練をしていてよかったなと感じました/医療機関(病院・診療所・調剤薬局など)
  • ・下原稿を作成した記事が新聞に載り、翌日ある医師から受診患者数が激増したと感謝の言葉をいただいた/製薬企業

成長

  • ・いきなり業務量が2倍近くに増え、できないと思っていたが頑張った結果できた。自分の成長を感じられた/CRO・SMO(臨床開発関連)
  • ・ミスの多いチームの責任者となり、業務内容の改善と共に面談、教育を行うことでメンバーのモチベーションが上がり自主的にミスを防ぐ体制が構築できた/その他メディカル関連
  • ・難しい症例を解決できた/医療機関(病院・診療所・調剤薬局など)

その他

  • ・コロナ禍での対応時、オンライン診療導入していた大病院の複数科受診の高齢者への対応に抜けがあることに気づき、粘り強く病院へ連絡した結果、対応していただけたこと/医療機関(病院・診療所・調剤薬局など)
  • ・誰も担当したがらない営業所を任され、会社上層部からのトップダウンの風土を止めて、個々の意見を尊重したことで、メンバー全員が主体的に取り組む様になり営業成績全国トップに導くことができたこと。またそこで部下の管理職登用を図ることでさらに組織風土醸成ができたこと/製薬企業
  • ・自分の提案した医薬品によって、医療機関の経営に好影響を与えた/医薬品・医療機器卸
  • ・新しいプロジェクトが成功したときはメンバーで喜びを分かち合えた/医薬品・医療機器卸
  • ・学術集会の論文集に載った時/医療機器
  • ・学会発表に出られたこと/医療機関(病院・診療所・調剤薬局など)

3やりがいを持てない! その原因と対処

 一方、仕事にやりがいを感じることが「まったくない」「ほとんどない」と回答した人に、やりがいを持てない原因について複数回答で答えてもらいました。多かったのは「仕事がつまらない(嫌い)、仕事に興味が持てない」(51.5%)、「自分のした仕事が役に立っているのか実感できない」(48.5%)、「会社や仕事に将来性がない」(47%)、「成長を実感できない」(40.9%)などで、仕事に取り組む中で感じる無力感やモチベーションを見出せないことなどが原因となっている実情が見えてきます。
 また、「職場の人間関係が悪い」(39.4%)や「信頼できる先輩・上司がいない」(36.4%)、「給与に満足できない」(31.8%)など、職場環境や雇用条件に関連する原因も見過ごせない側面となっています。

グラフ5

 では、やりがいが持てないときにはどのように対処しているのでしょうか。TOP5を見てみましょう。

やりがいが持てないときの対処法 TOP5
  • 1位
  • 自分を見つめ直し、目標を見つける
  • 2位
  • 同僚・上司・友人などに相談する
  • 3位
  • 仕事に集中する
  • 4位
  • 自己研鑽・勉強する
  • 5位
  • 割り切る

 他には、プライベートや趣味を充実させる、休みをとってリフレッシュする、異動希望の提出や転職の検討といったコメントも多くありました。

自分を見つめ直し、目標を見つける

  • ・やりがいが持てないのは、何らかの阻害要因がある時であるため、一旦時間を置くこと、それから改めて阻害要因を除外できるよう考えていく/医療機関(病院・診療所・調剤薬局など)
  • ・原因を外にばかり求めず内省して自身で行えることを見つける/医療機関(病院・診療所・調剤薬局など)
  • ・担当する仕事の最終像(会社・社会にとってどう役立つのか?)を描く/CSO

相談

  • ・同僚や気軽に相談できる上司へ悩みを打ち明ける/製薬企業
  • ・異業種との交流や仕事と関連しない友人との交流/大学・研究施設
  • ・多面的思考をするために、上司や同僚とディスカッションをして仕事の意義を見いだした/製薬企業

仕事に集中する

  • ・目の前の仕事に感謝の気持ちを持って取り組んだ/介護施設
  • ・えられた仕事は期限内で確実にこなした/製薬企業
  • ・目の前の仕事を黙々とこなして、状況の変化、もしくは自分の気持ちの切り替わりを待つ/医療機器

その他

  • ・関心のある本を読んだり、ネット検索をする/製薬企業
  • ・敢えて別の業務に取り組む、研修や教育訓練用資料作成のために調査、勉強などに取り組む/製薬企業
  • ・イキイキ働いている人と接する/医療機関(病院・診療所・調剤薬局など)
  • ・落ち込むところまで落ち込んであとは前向きに考える/医療機関(病院・診療所・調剤薬局など)
  • ・患者さんからの感謝の手紙などを読むと元気が出ます/医療機関(病院・診療所・調剤薬局など)

4やりがいを持つための取り組み

 仕事でのやりがいを感じるために自主的に取り組んだことがあるかどうか、またどのようなことに取り組んだかについても聞いてみました。
 85.8%の人がこれまでになんらかの取り組みをしたことがあると回答しています。その内容として最も多かった「目の前の仕事に一生懸命取り組む」(54.4%)のほか、自分の能力を高めるための「研修・セミナー等に参加する」(45.3%)、「人脈を広げる」(33.7%)、「資格を取得する」(28.8%)、新たなチャレンジに取り組む「新しい仕事(事業)を上司に提案する」(31.2%)、「チャレンジングな目標を設定する」(28.1%)などの回答が目立ちました。
 このような取り組みを行った結果として、7割以上の人が仕事にやりがいを感じるようになったと回答しています。

グラフ6

グラフ7

グラフ8

 一方、取り組んだもののやりがいを感じられなかったと回答した方に理由を聞いたところ、

  • ・資格を取ったところで仕事に反映されなかった/製薬企業
  • ・会社が個の成長を望んでいないため、ずれがあった/医薬品・医療機器卸
  • ・何をしても上司のマイクロコントロールがあるため、自分の自主性による仕事はできていない/大学・研究施設
  • ・やってもらって当たり前な風潮と上司の贔屓があり、ねぎらいの言葉ではなく叱責ばかり/医療機関(病院・診療所・調剤薬局など)

など、取り組んだ結果が認められず、取り組む前と状況が変わっていないという回答を得ました。

5ワークライフバランス、満足していますか?

 現在のワークライフバランスの状況について聞いたところ、「やや仕事優先」(33.4%)「仕事とプライベートのバランスが取れている」(32.8%)、「仕事優先」(14.5%)、「ややプライベート優先」(13.9%)、「プライベート優先」(5.4%)となりました。「仕事優先」と「プライベート優先」の回答は合わせて2割弱であり、ワークライフバランスが明らかに偏っていると感じている人は少数派となっています。

グラフ9

 年代別に見てみると、30代以下では「仕事とプライベートのバランスが取れている」が38.2%と最も多い回答となっていますが、40代、50代と年代が上がるにつれて、「仕事優先」「やや仕事優先」の割合が高くなっていきます。そして、60代になるとまた一転、「仕事とプライベートのバランスが取れている」の割合がぐっと上がります。一般的に40代〜50代は責任ある仕事を任される最も脂の乗った時期。本人の意思は別として、この時期は仕事に比重を置いた生活になる人が多い現状がうかがえます。

 業種別に見てみると、大きな差異は認められないものの、医療機関・介護施設が比較的「プライベート優先」の傾向が見られます。

グラフ10

グラフ11

 それでは、現在のワークライフバランスに満足しているのでしょうか? 「どちらかといえば満足」(38.0%)、「満足」(18.1%)とポジティブな回答が半数以上を占め、「どちらともいえない」(24.7%)が続きます。ネガティブな回答である「どちらかといえば不満」(14.2%)と「不満」(5.1%)は合わせて2割弱。明らかな「不満」を抱いている人は少数派となっています。

 さらに、現在のワークライフバランスの状況別に満足度を見てみると、興味深い結果が浮かび上がってきます。「満足」「どちらかといえば満足」が高い割合を示したのは、「仕事とプライベートのバランスが取れている」と回答した人たち。満足に寄った回答が77%に達しており、不満に寄った回答はわずか6%弱となっています。一方、「不満」の回答が18.8%と顕著だったのが「仕事優先」の人たち。「プラベート優先」の人たちの「不満」の回答5.6%と比較しても明らかに高い割合を示しており、「仕事優先」の生活においてはワークライフバランスに満足しにくい傾向がうかがえます。

グラフ12

6仕事のやりがいとワークライフバランスの関係性

 仕事のやりがいとワークライフバランスの満足の関係についても探ってみたところ、両者に相関が見えてきました。仕事のやりがいが感じられている人はワークライフバランスに満足しており、逆に仕事のやりがいが感じられない人ほど不満を感じているという現状が浮かび上がっています。
 なお、この結果については、ワークライフバランスの満足度が高いほど仕事のやりがいを感じやすく、逆に不満が大きいほど仕事のやりがいが感じられていないという傾向があるという分析も可能です。いずれにせよ、ワークライフバランスの満足と仕事のやりがいには密接な関係があることが分かります

グラフ13

7やりがい優先の入職、その結果は?

 誰しも自分にとっての最適なワークライフバランスを保ちながら、自己実現を果たしたいと考えてできるだけ自分に合った職場を選んでいます。
 そこで、現在の職場に入った決め手は何だったのかお聞きしました。複数回答による結果を見てみると、「勤務地」(41.0%)や「給料」(23.8%)以外には、「自分の経験や知識が活かせる仕事」(47.3%)、「自分がやりたい仕事かどうか」(30.7%)、「やりがいがありそうだった」(30.1%)、「自己成長に期待できた」(20.8%)など、プロフェッショナルとしての仕事の中身や、その仕事に取り組むことによるやりがいや自分の成長に対する期待が上位に並んでいます。

グラフ14

 「やりがい」を重視して入職した人は、現在満足しているのでしょうか。その満足度を聞いてみると、73.7%の方が実際入職して期待した「やりがいがある」と回答しています。

グラフ15

 しかし、「やりがい」を重視し入ったものの、裏切られることも。「やりがいがない」と回答した5.1%の方の期待と現実で違った点について、寄せられたコメントを紹介します。

  • ・スペシャリティファーマと謳っているが、その領域での医療関係者からの認知度が低かったり、対策すべきところへの投資が薄く、中途半端であったりする点/製薬企業
  • ・役員の意向や組織の位置付けによる制約が多いこと/その他メディカル関連
  • ・制約が多く、専門知識を生かすというよりも、雑用雑談的な要素が多かった/製薬企業
  • ・仕事が細分化されていた。新しいことにチャレンジするのが難しい環境であった。権限が委譲されていなかった/製薬企業

 多くの人にとってプライベートよりも仕事がより重要なファクターになっており、仕事のやりがいをどこに見出すか、維持するかが、社会貢献はもちろん自身の成長や精神的満足などを左右する要因となっています。働き方が多様化する現在、仕事のやりがいは充実した人生を送る原動力となるに違いありません。

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