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アンケート実施期間:2020年6月24日~7月5日(12日間)
対象:日経メディカル Onlineの登録会員
有効回答数:314人
2020年6月から7月にかけて、日経メディカル Online登録会員(※)に「職場の上司に関する意識調査」を実施。40~50代を中心に、20代から70代以上まで314人から回答を得ました。アンケート結果を、尊敬できる上司や困った上司、困った上司への対応などについて5つのテーマで紹介します。
「パワーハラスメント(パワハラ)」という言葉は2001年頃から一般的に使われるようになり、現在では上司の不当な振る舞いにも厳しい目が向けられるようになりました。また、働き方改革やコロナ禍への対応など管理職の能力は以前にも増して問われるようになっています。今、現場ではどんな上司が求められ、実際に評価されているか? また、信頼の薄い上司はどこに問題点があるかなど、アンケート結果を元に考察していきます。
※製薬企業、医療機器メーカー、CRO、SMO、CSO、医薬品卸、病院・診療所・介護施設・薬局、その他メディカル関連企業に勤務される方
職場の上司に関する意識調査
5つのテーマ
今までに尊敬する上司に出会ったことがあるかについて聞いたところ、あるという答えが8割近くに達しました。
さらに、その上司のどんな点を尊敬しているかについて選択肢から3つまで回答してもらったところ、TOP5は「部下や他者への責任転嫁をしない」(33.2%)、「部下に対する指示・指導・ゴール設定が的確」(32.4%)、「仕事に関する知識・スキルが豊富」(30.7%)、「リーダーシップがある」(30.3%)、「いざというときに部下を守る」(24.2%)となっており、強い責任感を持って部下に明確な指示を与えながらリードしてくれる、頼れる上司像が浮かび上がってきました。
6位以下も「決断力がある」(21.3%)、「部下の働きぶりに対して常に公正な評価をする」(20.9%)、「人柄が信頼できる」(20.9%)とリーダーシップや信頼性に関する意見が続きます。逆に少数意見となっているが「食事や飲みにつれて行ってくれる」(1.2%)、「プライベートも大事にしている」(0.4%)など仕事の範疇を外れた部分に関することです。いわゆる飲みニケーションやオフに関する事柄は、上司の評価には直結しづらいことが分かります。
上司の尊敬する点について具体的に教えてもらいました。傾向別に紹介します。
上司に期待していることについて聞いたところ、上位は上司の尊敬できる点と重なることが分かりました。最も多かったのは「指示・指導・ゴール設定が的確」(34.7%)で、明確にリードしてくれることへの期待が大きい結果となりました。以下、「部下や他者への責任転嫁をしない」(33.1%)、「部下の働きぶりに対して常に公正な評価をする」(29 %)、「人柄が信頼できる」(27.7%)と続きますが、これらにより、自分が正当に評価されて安心して働ける環境がいかに重視されているかうかがえます。
次に上司を頼る時はどんな時かについても聞きました。回答は「仕事の進め方が分からなくなった時」(49.4%)、「仕事で納得できないことがあった時」(33.8%)、「仕事で失敗した時」(28%)と、トラブル時のサポートを求めるものが上位に並びました。問題が発生した際にいかに頼れる存在であるかも、上司への満足度を大きく左右しそうです。
では、現実はどうでしょうか。今の上司に満足しているかについて聞いたところ、「満足」と「やや満足」は合わせた肯定的意見は22%にとどまり、「不満」と「やや不満」を合わせた否定的な意見が55.7%と多数派となっています。
年代別に見てみると、30代以下では「満足」「やや満足」が23.6%あるものの、「不満」と「やや不満」を合わせた否定的意見は61.9%に達しています。一方、40代は「不満」が43.1%と世代別で最も多いものの、「やや不満」と合わせると否定的意見は58.6%。50代は52.3%、60代で47.3%と年代が上がるにつれ減少していることから、全体的な傾向としては、若手ほど上司に対する不満を抱いている結果となりました。
今の所属部署・チームのパフォーマンスについて聞いたところ、「非常に高いと思う」と「高いと思う」を合わせた肯定的意見が21.3%、「普通」が37.3%、「非常に低いと思う」と「低いと思う」を合わせた否定的意見が41.4%となり、高く評価している人は少ないことが分かりました。
さらに、上司への満足度別に今の所属部署・チームのパフォーマンスを調べたところ、明らかな相関が確認できました。
「満足」と回答した人では今の所属部署・チームのパフォーマンスについて肯定的意見が64%であるのに対し、「不満」と回答した人では肯定的意見がわずか7.5%しかありません。また、「不満」と回答した人では否定的意見が65%に上っており、上司に対して不満を抱いている人が所属する部署やチームは、思うようなパフォーマンスを発揮できていないという現状が見えてきます。
パフォーマンスを上げて結果を残す部署やチームをまとめ上げることができる上司は部下からの評価を得ることができ、逆にまとめられないと高い評価を得にくいという見方もできるでしょう。
困った上司のもとで働いた経験について聞いたところ、実に94.9%の人が「ある」と回答しました。
どんなことで困ったかを複数回答で聞いたところ、最も多かったのが「部下や他者への責任転嫁をする」(49.3%)となりました。これは、「1.尊敬できる上司」で第1位となった「部下や他者への責任転嫁をしない」(33.2%)の裏返しの結果です。上司の振る舞いとして、部下や他者への責任転嫁をすることが最も嫌がられ、逆に部下や他者への責任転嫁をしない姿勢が最も株を上げるということが分かります。
また、困ったことの上位には、業務管理に関する不満である「指示・指導・ゴール設定が的確ではない/分からない」(44.3%)、「考えや仕事の進め方に一貫性がない」(38.3%)の他、人間性に対する不満とも言える「人によって態度を変える」(44.3%)、「感情的に怒る・気分の浮き沈みがある」(41.6%)、「人柄が信頼できない」(41.3%)、公正さに対する不信感である「評価が公平・公正ではない」(37.9%)、「上の人間ばかり見ている」(37.2%)などが続きました。
では、どんなことがあったのか、業務面と人間性に分けて具体的なエピソードを見てみましょう。
困った上司に対してどのような対応を取ったかについて聞いたところ、「我慢した」(47.3%)がダントツの1位となりました。「上司の上司等に報告し、改善を求めた」(15.4%)や「上司本人に改善を求めた」(11.4%)の改善を訴えるアクションはいずれも少ない一方、「退職した」という自分の身を引く対応は10.1%もありました。
我慢した理由は「適切に解決されると思わなかったから」が51.8%と圧倒的で、なんらかのアクションで事態が改善することはないと判断した人が多いことが分かりました。
また、困った上司に対してどのような対応を取ったかについての自由記述では、次のような対応の例もありました。
困った上司に対して、直接本人に改善を求めた人はわずか11.4%でした。では、本人に伝えたことで実際に改善されたのでしょうか? 「変わらない」「改善しない」が85.3%と大半を占め、「さらに悪くなった」も11.8%ありました。「改善した」はたった2.9%しかなく、本人に改善を求めることが改善の近道になりにくいという実情が浮かび上がってきます。
一方、「異動願いを出した」「退職した」という対応は不満の解消につながったのでしょうか? こちらの場合は「解消した」が53.2%と多数派になっています。ただし、「変わらない」「解消しなかった」を合わせると31.9%と高く、「さらに悪くなった」も12.8%ありました。
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